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■熊本ファミリー銀行と福岡銀行の経営統合発表からやがて一年を迎える。

両行の経営統合は、昨年の今頃から地元金融関係者の話題に挙がっており五月初旬の統合発表の際も、肥後銀行幹部の対応は冷静であった。

熊本ファミ銀は、平成三年に熊本銀行と肥後ファミリー銀行が対等合併して生まれた相互銀行系の第二地銀である。

しかし、合併後も同行の融資審査の甘さから不良債権は増加していった。その為、平成十二年二月、国から三百億円の公的資金が注入された。しかし、その後もジリ貧状態の経営が続き、不良債権の改善は遅々として進まなかった。その隙?を衝いたのが福岡銀行である。

ファミ銀の河口和幸頭取と福銀の谷正明頭取とは、河口頭取が日銀から福岡銀行協会常務理事に出向中に親しくなったとされ、両行間での話合いはスムーズに進んだと云われる。

両行は、来る四月一日に正式に経営が統合され持株会社「ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)」が発足する予定だ。

ファミ銀の河口頭取は昨年五月十二日付熊日紙上で、同社記者の質問に答える形で「融資基準は福銀に合わせるのか」の質問に「経営統合で基準を変えるつもりはなく、顧客に迷惑はかからない。

ただ不良債権の償却引き当て基準は福銀の水準に合わせる」 「経営統合後、福銀にのみ込まれるとの懸念が強い」の質問には「それは違う。当行と福銀は共同持株会社傘下の兄弟会社≠ノなる・・・・・

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福銀に飲み込まれた熊本ファミ
 早くも福銀ペースで事業運営
■福岡銀行の得意分野の一つが医療機関への融資、経営指導力が挙げられる。

福岡市内では、西日本と福銀が水面下は別として一応棲み分けが出来ているが、
北部九州では熾烈な医療機関の争奪戦を展開している。

特に北九州内の有力医療機関(心臓病治療で全国有数)を巡って西日本、福銀、山口銀行で三つ巴戦が繰り広げられている。

鹿児島市に於ても、同市の有力医療機関I病院が、それまでのメインバンクであった鹿児島銀行から福銀に代わったと云われる。

この時、福銀は、医療機関専門チームを鹿児島に派遣、I病院の債務三十数億円を「信じられない位の低金利で肩代りした」 と地元金融機関の幹部は話している。

熊本県下にも福銀は昨年の経営統合発表後医業担当チーム(約十人か)を送り込みファミ銀の営業担当者と共に医療関係先を回っている。

ある病院関係者は「経営アドバイザーと思ってうちのバランスシートを見せた所適確なアドバイスを得た・・・・・

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