熊本県民新聞 WEB版
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■ 発 行 所 ■
〒861-8034
熊本市東区八反田1丁目14-8

発行者:福島 宏

電話:096-234-8890
FAX:096-234-9883


 
   
-二年前コンテナー(金庫)損壊-
原因・責任者 解明なし

-杜撰極まりなき公金管理-

前号に続いて熊本市交通局バス運賃回収の不明朗な部分について述べる。その前に、熊本市が4月から5月に掛けてバス部門について改変した点について記したい。熊本市交通局は、4月29日運賃収集機(小田原製作所製)の中にコの字型の薄い鉄板を“補強”した。曰く「回収金がコンテナー外に漏れないため」と。所が職員に云わせると「セキュリティーにはなり得ない」である。小紙の動きを察しての行動だろうと思われる節がある。何かの云い訳の材料にでもするつもりか。

5月からは長年行われて来た監督と監督長による宿直制が廃止された。本来なら4月から実施される筈が何故か1カ月遅れての実施である。代って各営業所に監視カメラが設置された。敷地の出入口には赤外線に反応するセキュリティーを設置、常時警備会社(キューネット)が監視するようになった。加えて小紙発行後、交通局幹部から運賃収集機、コンテナーの取扱いについては厳重にするよう注意が行われたと云われる。本題に入る。

平成18年2月、熊本市交通局小峯営業所のコンテナー(前号写真参照。前号で蓋がカーボネイトと書いたのは小紙の過り。スチール製である)のスライドする蓋が捲れ上っているのが発見された。中の現金、整理券等は丸見えである。誰かが故意に開けたと解釈するのが当然であろう。

所が当時のM所長らは数人の目撃者に対し「こちらで調べるから」と云ってコンテナーを何処かに運んでしまった。その後、この件についてM所長から何の説明もなかった為複数の職員が「あのコンテナーの一件はどうなっているか」と訊いた所、M所長は「私は知らない」と回答、事件を闇に葬り去ったままMは定年退職している。その前に、所長や、関係者に不信感をもった職員が事実を目撃した他の職員と接触してコンテナー損壊について聴き、会話を録音した。関係者の一人は「コンテナーの在庫数を調べれば分ると思う。あのコンテナーは誰かが処分したと思います」と語る。当局に購入数と現在数の突き合わせを勧告する。

当時この一件を知ったのは数人だが、その内の一人は「もし金庫(コンテナー)が壊れているのを聞かれたら日通が壊したと云えばいいじゃん」と云ったと云う。因みに、“日通に責任転嫁”は前号に記した東稜高校の貸切りバス代の内29万円が紛失した時の云い訳でもある。関係者は「日通が紛失した」と云っており、日通側にもその言葉は届いている様だが、仕事をはずされる事を恐れてか反論はしていない。以上の出来事も疑惑の一部でしかない。

前号の通り運賃収集機に入れるコンテナーの半開き収納による現金の窃取疑惑、運賃箱に運賃を入れたまま空箱置き棚に置く不埒な輩が跋扈しているにも拘わらず状況は改善されていない。収集機(交通局では解錠器と呼んでいる)の見える場所に180度を監視するカメラが取付けられた(三営業所で140万円)。24時間監視を謳うが、常時モニターしていない上、映像は二週間で一巡する為、それ以上前の問題は解明出来ない。他にも問題は残る。収集機から出したコンテナーは、一時金庫室と呼ばれる室に入れられるがそこにカメラの目は届かないのである。

 
お手盛り人事で就任した?

-無能、石田交通事業管理者-

前号について熊本市営バス運賃"窃盗"疑惑について当局はどの様な対応をしたか知りたくて5月中旬交通局を訪 れ、石田賢一交通事業管理者に取材した。対面した時から石田氏はぶすっとしている。同氏が交通事業管理者に 赴任した平成17年4月の人事異動発令前は総務局次長(部長兼務)職にあった。

この時の人事異動について小紙は 「石田次長とそのグループによる偏向人事」として報道した。石田氏については「幸山市長になって急速に昇進 した内の一人、今回の人事異動も石田氏はお手盛り人事で交通事業管理者に就いた」と鋭く批判した。


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