光進建設本社で・お宝・貰った
佐藤義興阿蘇市長裏の顔
取引先と親密交流は全くないと雑誌で発言
佐藤義興阿蘇市長が、阿蘇市と取引きがある企業を訪れていた決定的な事実を小紙が掴んだ。訪問先は熊本市御領二丁目在の光進建設(株)本社、九月二日の阿蘇統合中学校新築工事を約十四億円で落札した四社JVの頭の企業である。光進建設が阿蘇統合中学校(仮称)の本体(校舎)を受注するとの噂?を小紙が掴んだのは昨年十一月のこと。同年十月一日の中学校設計委託業務の入札で(株)桜樹会・古川設計事務所が落札したが、同社も光進同様`政治銘柄aとして強い営業力と技術力を持つ設計会社である。桜樹会が落札後、暫くして建設業界の一部で「本体は光進に決り」との噂を耳にした。
その後、某ルートから「佐藤市長が熊本市内で有力企業のトップと飲食をした」とか、「光進とは特に親しく会社まで出掛ける事もあるらしい」との情報を得た。そこで的を絞ったのが光進建設である。料理屋などの出入りは何とでも云い訳が出来る。しかし、「阿蘇市が大型工事を発注予定している企業」であれば癒着を否定する事は出来ないと判断して某月某日から光進建設を張込んだのである。色々な人達の出入りがあったが、目標は只一人、佐藤市長である。張込む事ン十日、五月二十七日夜やっと佐藤市長の来訪を確認した。
この夜光進建設(株)の敷地内に入った軽自動車(四駆)をわが社員はぼーとして見ていた。社員が戻って来たと思ったのである。所が運転席から下りて来た人物を見て驚いた。佐藤市長その人であったからだ。佐藤市長は白いワイシャツに紺系のズボン姿で、同社ビルの裏手の階段を上って二階の事務室に通用口から入った。三十分程した頃女性が出て行く。約一時間後、佐藤市長と男性一人が出て来て男性が車庫の電動シャッターを上げると、佐藤氏が運転する軽四駆がバックで車庫に入った。ハッチドアを開け、佐藤市長と男性で大きな荷物を抱え三、四回運び込んだが、敷地外からは品物が何かは判別出来なかった。井上会長が営む光進堂の骨董品か、それとも建設廃材だったのだろうか。間もなく佐藤市長は発進、東バイパスを阿蘇方面に向った。
阿蘇統合中新築工事入札
校舎新築10億で光進JV落札
佐藤市長が主導と某関係者断言
去る九月三日付熊日紙は三賀山記者の署名入りで以下の見出しで統合する中学校の新築工事入札を報道した。「事前情報の企業4件すべて落札」「阿蘇市発注工事」内容を要約すると「談合情報で延期していた中学校新築工事と市営池尻団地B棟(A棟疑惑は小紙既報済)など4件の入札が行われた」として落札企業名(JVの頭)と落札価格、落札率を記載。「匿名の談合情報を受け、市は8月24日に予定していた入札を延期。26、27日に入札に参加する49社から事情聴取『談合の事実は確認出来なかった』として全社から誓約書を取った上で入札を実施した」といつも通りに報道しただけ。突っ込みは全くない。これが現在の報道機関であり、剛腕市長と云われる佐藤氏にとっては痛くも痒くもなかろう。阿蘇市民は勿論、阿蘇市議会、県警を嘗めきっている佐藤市長の高笑いが聴える様だ。
校舎の入札は五JVを指名、落札した光進と二番札の差二〇〇万。池尻団地Bは指名九JV、三ツ矢JV落札、二番との差八〇万。体育館指名五JV、増永JV落札、二番の差一八〇万。武道場九JV指名、蔵原JV落札、二番との差七〇万。落札率は全て97%以上だが、予定価格の85%で何とか粗利が出る業界で、皆さん異常な高値を入れたものだ。落札した企業体の中の殆どが、他地区の入札では80%台で入札しているのは何故か。余程阿蘇の水は甘いらしい。落札した企業体の頭は全て政治銘柄ばかりで、地元企業も佐藤べったりのグループが参加している。
光進JVは予定価格に対する落札率は97.9%と高率だが、他の三JVも全て97%台に収っている。熊本市の業者は「現在の市場規模からしたら異常と云える高率落札だ、官製談合と断定出来る水準ですよ」と語る。
小紙は五月二十七日に佐藤市長が光進建設に立寄り、男二人で運ばなければならない重量物を佐藤市長が運転する軽四駆に積込んだのを確認した後、直ぐには報道しなかった。前に報道した光ネットワーク施設は一社に決っていたが、小紙が前打ち報道をした為、急拠二社に分離発注となった経緯があった。即ち情報通りに光進建設が落札するのを待っていたのである。事は予想通りに進み、光進建設と佐藤市長の癒着が明確になった。佐藤市長の弁明が楽しみである。幸山市長に倣って「事実無根」で逃げるか「あれは井上会長に頼まれて不用品を捨てに行っただけだ」と真相を語るか。十二月議会が楽しみである。
所で、阿蘇市役所や、阿蘇市民に佐藤像はどう受止められているのか。「完全なワンマンで独断専行」の声が一番多かった。市議会にしても一年生議員が多く、これは佐藤支持。古参市議は町議時代の殻から抜け出る事が出来ず視野は狭い。阿蘇市の大型事業は阿蘇中央病院の移転新築が控えている。数十億単位のこの事業、早くも業者が決っているとの噂も聴く。
光進建設駐車場内で自分の車をバックで車庫に入れて下車した佐藤市長殿
後部ハッチから積み込まれた“宝物”?
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