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発行者:福島 宏

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 昨年12月18日午前3時40分頃、熊本市役所10階で火災が発生、約2時間後に鎮火した。左に掲げた様に熊本日日新聞は19日、1面と27面でこの火災について報道している。小紙が敢て熊日紙を採り上げたのは、火の気がない筈の職場で、しかも深更に女子職員一人が居るだけの所から出火。火災報知器も作動しなかった上、火が燃え拡がった事への疑念もなく淡々と報道した事にある。出火数時間後の新聞に「電気系統不具合か」の小見出しは早計過ぎないか。筆者はこの記事を読んで疑念を抱き本記事を書くに至った。


10階の火災現場(熊本日日新聞 平成28年12月19日付朝刊)

 昨年12月19日付熊日1面の「熊本市役所10階で火災」の大見出しの記事に筆者は釘付けになった。27面も読んだがその中で疑惑を抱いた個所を挙げる。1面「…熊本北署や市消防局などによると、このフロアで仕事をしていた別の課の女性職員が出火に気付き、連絡を受けた庁内の防災センター職員が119番通報した」2段目後半「市消防局は机上の機器をつなぐコンセントや配線など電気系統に不具合があり、火元となった可能性があると見て調べている」である。

  これらの記事を読んで「何故深夜に女子職員が一人で職場に居たのか」「配線の不具合で発火したとして何故あれ程も広く燃えたのか」「何故自分で119番しなかったのか」疑問が湧く。市役所に限らず会社や役所は後方に課長クラスの席があり、その前に係長クラスの席がある。その席の前に向い合って係員の机が数机ある。これを一つの「島」と見立てると、この島がフロアの南北に連なっているのである。仮に一つの「島」から出火しても左右の島の間には各机に向って椅子があり、椅子と椅子の間は人一人が通られる位の空間がある。記事によると「10階フロアの1/4が焼けた」とある。幾ら広いフロアとしてもその職員は炎、煙、臭気に気付かなかったのであろうか。この疑問を筆者は会う人毎に尋ねたが、全員が「おかしいと思っている」と答えた。

 そんな筆者の疑念を打ち消すように平成29年2月24日付熊日は「熊本市役所火災 原因は『半断線』」の見出しで「熊本市は23日、昨年12月に市役所で発生した火災について、電気延長コード内部の銅線の一部が切れて発熱する『半断線』が原因だったと発表した」と書き、その後に市消防局発表の出火の構図を説明した上で「出火原因と断定した」と続く。だが、市役所出入りの電気関係者は「市役所の現況で電気コードからの出火は考えられない。しかも電力消費の少ない深夜では尚更だ」と語る。この記事に県警のコメントは全くない。当然県警の判断も聞くべきではなかったか。この火災は、筆者に云わせれば「あり得ない火災」でありその疑問の追究が今回の放火説に至ったのである。



出火時の女子職員の行動を追う
炎を“怪物”と思いエレベーターで地階に
 巷間、火災時一人で仕事をしていた女子職員は「嘱託職員」との説が囁かれているがこれは間違い。大学卒業後上級職で採用された正職員である。正確な年齢を書くと人物が特定される恐れがあるので年齢は20代としておく。真面目な人物と関係者は評価。

 昨年12月18日この職員は定時に退社、知人らと飲食した後「明朝までに仕上げなければならない仕事があるので役所に行く」(関係者談)と云って席を離れた。その後時間外通用門から守衛室の前を通って10階の職場に上ったものと思われる。10階は出火元の健康福祉政策課の他4課があるが、業務についていた職員が居た課は一番遠い北東側に在る。距離にして60~70㍍か。女子職員が出火に気付いた時の炎は高さ20~30㌢位で、黒煙に邪魔されたのか「丸く見えて怪物の様だった」と恐怖、急いで地下の守衛室に向ってエレベーターに乗った。しかしエレベーターは1階で止まったので急いで地階に下り守衛室に知らせた。守衛は隣室の防災センターに通報すると同時に階段を駆け上った(この前後に火災報知器が作動、警報音が響いたという)。

 守衛が10階に着いた時には防火扉が閉まっており、内部は確認出来なかったが「扉から煙が洩れていた」という。通報から7分後に消防車が到着、消防隊員が10階に上ったが、防火扉を開ける事が出来なかった。

 関係者に「その時消防隊員は北側から上がらなかったのか」と問うたが「そこは確認していない」であった。消防署に問い合わせた所「消防隊員は、南側にある『防災専用エレベーター』と階段から上ったのは分っているが、北側の階段を使ったかどうかは確認していない」であった。
 消防局は“事後検討”はしないのであろうか。
(2面に続く)




 右の写真は最近筆者が撮ったものだが、右上の健康福祉政策課は、熊日が報道した火災直後の写真とほぼ同じ位置から撮ったものである。ここから見ると「島」が3個所ある事が分る。どの「島」が出火元か聞いていないが、これだけの面積が焼損するには相当な時間が要すると思われる。熊日報道でも「2時間後に消し止めた」とある。他課の女子職員がどの時点で気付いたかは分らないが、筆者の“常識的視点”から考えても発火後10~20分後には気付いた筈である。電線、パソコンを繋ぐコードなど塩化ビニル樹脂製は燃えると猛烈な臭気と黒煙を出す。これらは天井を伝ってフロア全体に広がるのにさして時間は要さないであろう。以上は「自然発火」の予想である。これが放火となるともっと短時間で拡散するのは自明。

 以下は不確かな情報だが「市の男性職員複数がこの火災に関与している」と云うものだ。で、その情報源に「放火の手法は?」と聞くと「ある化学物質を使って発火工作をした。目的は同課が所有するパソコン等のデータの消失だ」と語る。そう云われれば机上のパソコンがよく焼けているのが熊日の写真でも分る。直接ではないが、パソコンとパソコンを繋ぐコードを使ってパソコンを焼失させる事が果たして出来るのか科学に疎い筆者には謎だらけである。が、去る10月22日、今度は市役所9階のキャビネット内で発火騒ぎがあった。発火は電池を使った製品と云われている。この日午後5時50分頃のRKKニュースでは「電源コードにホコリが溜まって出火」と報じていたが、12月の災以後熊本市は電源、タコ足配線の有無を点検していた筈。

 コンセントとソケットの間に埃が溜まって発火する事は稀にある様だが、市庁舎の様な近代建築の建物では考えにくい。ニュース報道したRKKなどのメディアは広報の発表をそのまま流したのであろう。若し電気に詳しい人物が12月の出火に関わっているとしたら、キャビネット内で発火させるのは容易であろう。捜査の攪乱を狙ったと見るのは穿ち過ぎか。筆者の情報源が「全貌を話すのは時期尚早」と云うので、それを待っている。



難航する放火犯検挙
 県警関係者は「放火犯の検挙は難題中の難題。連続放火犯の場合は手口を分析して重点張り込みを行う。不審者を見つけたら尾行して、放火した時点でやっと逮捕出来る。動機が怨恨の場合でも『これが犯人』と推定しても立証出来なければ手が出せない」。市役所10階の火災について、筆者なりの感触だが、県警は出火原因を既に突き止めている様である。関係者は「貴方が云う様に放火説は捨てていない。しかしあとの一押しが出来ないでいる」を信じてよさそうである。県警が放火説を捨てていないのに市消防関係者は筆者の「12月23日の出火原因の公表は確かか」の問いに「はい」と答え、「県警も同じ見解か」と重ねて聞くと「はいその通りです」と答えた。後は県警の捜査結果を待つしかない。犯人像は分らないが、筆者はあの火災は「放火である」と断じる。話は変わるが、この火災の延長線上に市幹部が絡んだ案件があり、近く大事件に発展するとの裏情報も流れている。確証不足の為これ以上は書けない。






上の写真は現在の健康福祉政策課。復旧に2200万円が投じられた。中段は市庁舎10階の北側から通路を中心に写した。右の一番奥が健康福祉政策課。手前左が女子職員が深夜勤務していた課である。下は、地階の防災センター入口ドアと、その先が守衛室。



熊本市・今春の人事異動
東京事務所長と主幹に便宜か
偶然? 息子 就職・娘 進学

 今春発令された熊本市の人事異動で2人の女子職員が市東京事務所に異動となった。この人事異動に職員の一部が猛反発している。小紙が入手した“内部告発”文書の一部を公開する。

「…本年度の人事異動で腑に落ちない異動がありました。それは東京事務所に配置換(昇格人事)となった2名の女子職員の事です。この2名は所長と主幹ですが、どちらも東京事務所に異動出来たことを、にこやかに誇らしく周辺に吹聴していたので役所の中で不満が湧いて出たのです。なぜなら所長はわが子が今年から東京に就職、主幹もわが子が東京に進学と重なっており、2人とも『子どもが心配だったので非常に都合がいい、一石二鳥の異動だった』と云いふらしていたのです」「おかしくありませんか?公私混同も甚だしいのではないでしょうか。市から提供されている官舎に同居なら計画的な公有財産の私物化ではないでしょうか。このようなプライベートの事情が反映される人事は許されません」(以下略)。

 日付は「平成29年5月市役所女性職員を代表して」とある。これは小紙宛に来た物ではないが、コピーが小紙に届いた。他の記事を先行したので本号での報道となった。この間、関係者等に取材した所、以下の事柄が判明した。

 文書で「所長」と書かれている女子職員は田上聖子氏。文化交流局、経済観光局で部長職にあったが、今春4月1日付で局長級の東京事務所長に昇進して赴任した。「高卒のくせに昇進が早い」は学歴差別。蒲島郁夫県知事の「ハーバード大学院」と一緒で、高い学歴があるからと云って総合的に能力が優れている訳ではない。田上(たがみ)氏の昇進について市の幹部は「秘書室に政策室があった時田上氏がそこに在職していた。幸山政史市長が大変お気に入りで『業務を身に付けさせる』と云って海外出張にも連れて行った」と語る。小紙が幸山氏のW不倫を報道した頃は筆者も気付かなかったが、ひょっとして池田由加利秘書係長(現・総務課長)と幸山氏は二股掛けていた?(これは冗談)。市幹部氏の話は続く。「幸山氏は田上氏が昇進し易い様に道を作ってやったが、特別に抜擢した事はないと思う」と話す。

 市女性職員の嫉妬の槍玉に挙がった主幹は脇坂真知子氏。財政課主査から「主幹兼主査」に昇進して東京事務所に異動となった。同氏については「某市議に頼み込んだ」や「田上氏が同行を望んだ」等の噂があるが、特に非難される様な事柄は聞かれなかった。彼女の場合は娘が今春東京の各種学校に進学したと云われる。他方、田上氏は息子で地元の大学を出て今春東京の企業に就職したというもの。偶然にしろ手心があったにしろ自慢しまくったのが失敗。



熊本市役所女性幹部
熊本市役所女性幹部
 前述東京事務所長については赴任後、東京事務所近くのマンションに住んでいるが、「2DKのささやかな室」と云われている。前後して上京した息子とは別居らしい。主幹の方は少し離れた港区?のマンションに娘と同居していると云われるが、共に筆者は確認していない。熊本市の場合、東京事務所職員の住居は「常時借上げ」ではなく、職員の選択に任せていると聞く。決まったら熊本市が借上げ、職員はその家賃の「2~3割」を市に納入するシステムらしい。従って所在地や建物の新旧によって家賃は上下する。「官舎に同居であれば計画的な公有財産の私物化」と怒る女子職員の気持ちも分る。

 所で、今回の異動に限らず熊本市の人事異動では(どの官庁でも似たり寄ったりと思うが)「おかしな人事」をよく聞く。この悪習は田尻靖幹市長から始ったと思う。それ以前の石坂繁、星子敏雄両市長の時代は“適正人事”が行われていたと聞く。特に“人事の星子”と云われた星子市長は「適材適所」を徹底、情実人事を許さなかった。

 それが崩れたのが田尻市長からである。課長時代の部下に手を出し、この女性を結婚させなかった。一方で選挙応援で知った“オカポン”を外郭団体に入れたが、後にこのオカポンが“女帝”と呼ばれるまでに“マンモス”化したのを当時小紙が報道、オカポンを退職に追い込んだ。この時助役を務めていた御厨氏お手付きの女性も局長クラスに昇任した。次は三角保之市長のお手付き女性が局長クラスで在職中である(筆者に一言もないので書いた)。

 そして幸山政史市長である。小紙が情報を入手したのが2期目。1期目の市政を見て「W不倫を暴けば市長の座から引き下せる」と懸命に調査して報道したが欲に固まった市議連中に守られ3選を果たした。その時の相手は後に夫と離婚「今も逢瀬を楽しんでいる」とは目撃した市議の話。総務課長の要職にあるが、他にも前副市長高田氏、現副市長その他市幹部の“女”が昇進し「女性幹部」と呼ばれているのである。



 今年6月5日、神奈川の東名高速下り線で、追越し車線に停車中の2台のワンボックスカーにトラックが衝突、後方の車に乗っていた夫婦が死亡した。この事故を契機にした様に“煽り運転”による事故や、交通違反が続出した。10月には中国道で大型トラック用スペアタイヤが路上に落下していた。このタイヤに乗り上げた軽自動車が動かなくなり、乗っていた親子は近くの路肩に避難したが、走行して来た大型トラックがこのタイヤを避けようとして右前輪がタイヤに乗って横転、避難していた親子に襲いかかり2人は死亡した。これらの一連の事故について、筆者の経験と知見から検証してみたい。少しは読者の今後に役立つかも。

 先ず、東名の事故から。これは事故というより“事件”と思うが、飽く迄車対車の事故であるので、事故と呼ばせて頂く。当日、翌日のテレビニュースから得た情報が素とお断りしておく。それによると、死亡した夫婦は、その手前のパーキングエリアで一休みした後、それ迄運転していた夫から妻に代わって発進した。パーキングエリアの出口近くに1台のワンボックスカーが停車していた。「通過する際注意した」とあるので、夫婦と子供達が乗った車(以降A車と呼ぶ)は停車中の車(以降B車と呼ぶ)の横を通り抜ける事は出来た様だ。その際「注意した」とあるが、妻が運転していたので助手席に夫が居たのだろう。遺影を見ると恰好のいいサングラス姿である。筆者は「元気者」と見た。B車の運転手にどの様な言葉で注意したか知る由もないが、この“注意”にB車の25歳の運転手が怒った(何事でもだが、知らぬ他人に“注意”をする際は喧嘩覚悟が必要)。本線に出たA車を追ったB車は、A車に追いつくと「クラクションを鳴らし後から煽った挙げ句、A車の前に回り込んでスピードを落とした。で、A車は走行車線か追越し車線に出てB車を追い越した。こうした場面が何回か繰り返した結果、追越し車線でB車が前方でスピードを落とした。A車は女性である。

 恐怖心もあったかもしれないが、夫が『止めろ』と云ったのではないか」以上「 」内は筆者の想像。その後B車の男が下りてA車に近付きA車の夫も下りて路上で殴り合って双方が車に戻った所に大型トラックが突っ込んだのである。評論1。注意した相手が追って来たら「短気者、喧嘩早い奴」と判断、前に回り込まれたら手を挙げて済まない態度を示す。又は頭を何度も下げる。相手はルームミラーでちゃんと見ているのである。それでものろのろ運転で進路をするのであれば左折ウインカーを出し路肩を走る。大抵はこの段階で走り去るか車を止める筈。止まったら相手が下りる前に自分が下りて相手の車に向かう。すぐ相手が下りて来たら1、2発は殴られるつもりで謝る。下りて来なければ相手の怒りは大きくない。ウインドウは開いているから「怒らしてすんまっせん」と謝れば先ずこれで収まる(但しこの行為は道交法違反に当たる)。若し止まらず嫌がらせが続くなら携帯で110番通報し、相手ナンバーも伝える。仮にその後相手の車が走り去っても、のろのろ運転が何分位続いたかメモをとる。又はスマホで現状を撮り証拠を残す。



中国道タイヤ事故
 10月18日岡山、津山市の中国道で発生した事故も哀れを誘う。落下したタイヤに衝突して動けなくなり、路肩に避難していた親子に、このタイヤに乗り上げたトレーラーが横転、避難していた親子を襲った。評論2。この時トレーラーの運転手は「タイヤを避けようとしてハンドルを切った為、右前輪がタイヤに乗り上げたと見る。夜の高速道だ、ライトの中にタイヤを視認した時避ける時間はない。そのまま正面からタイヤに突っ込むべきであった。大型トラック、トレーラーの類は車台や車軸が高い。例えタイヤに乗り上げても左右への横転はないと推定する。ブレーキも踏むだろうから尚更である。路上に障害物があると運転手は本能的に避けようとするのが普通だろう。その時瞬時に「どうすべきか」判断し、結果的に最善と云われる行動をとりたいものだが、人は千差万別、今回の様な事故は無くならないだろう。被害者親子は動顛していたと思われるが、車載の「発火信号筒」をタイヤの後方に置きガードレールの外に避難していたら違った展開になっていたのではないか。幾重もの不注意が惹起した事故と筆者は見る。



小紙流危機回避術ら
 ◎高速道では
1、自分に見合ったスピードで走行する(多少緊張した状態)。
2、走行車線を前車と同じスピードを保って走行する(マイペースで走って前車と間隔が開くと後続車の運転手がいらつく)。
3、前車を追い越す時は後方を注意し、追越車線の安全を確かめフラッシャーを出し加速して短時間で追い抜く。(スピード違反を恐れてだらだら追い抜こうとするとすぐ後車に追いつかれ、パッシングされる)。
4、視線は前方7、後方3位で後にも充分気を配る(これは一般道でも同じ)。
5、3車線の道路は、左側2車線が走行車線だが、左側は大型トラックや、高速走行に不馴れな人が走行するのでスピードは80キロ前後だ。大型トラックの最高速度は80キロ(と思っている)が中央の走行車線を110キロ位で走行するトラックも多い。自車の前に大型トラックが居たら距離を空けるか追い抜く。自車の前は普通車に続く。又、カーブなどを利用して自車の前を何台位が走っているかも一応頭に入れておく。
6、カーブが強い所で急加速はしない(殆どが前輪駆動車となった今、前輪駆動車はRDに比べ直進性が強いのでカーブを直進しようとする。逆に少しスピードを落すとターンインするので曲り易くなる)。以上理論的ではないが経験からの私見を述べた。



 拝啓 卒爾ながら御党に愚見を申し述べます。
 先日ある会合で、「しんぶん赤旗」の合志市役所庁内での販売問題が話題になり、その席で今年3月16日の熊日新聞に掲載されたコラム記事(共産党が合志市庁舎内で政党機関紙しんぶん赤旗を有料販売していた)のコピーが配られました。私も熊日は購読していますが、あまりにも小さい囲み記事のため見落としていました。

 初めてその記事を見てびっくりしました。庁内で、政党機関紙が有料で販売されているという事実、殆どの市民県民は知りません。

 ほかの自治体でも行われているのでしょうか。調べてみます。

 その記事の中に、「しんぶん赤旗」の庁内販売について「共産市議は正当な政治活動(記事のまま)」とおっしゃったとありました。

 その共産市議にお尋ね致します。「あなたは本当に正当な政治活動だと思っていらっしゃるのですか。そのように弁明するように上級機関からの指示があっているのでしょうか」

 知人によりますと、ずっと以前から白昼堂々と公然と販売がなされ、なんと庁内で集金まで行われていたといいます。本当に事実でしょうか。

とても信じられません。なんという大胆不敵な政治活動でしょう。

 物品販売は建物管理責任者の許可が必要ですから、当然ながら共産党は赤旗の庁内販売の許可を取って販売していらっしゃると信じております。

 私は、管理責任者にお尋ねしたい、どなたが・いつ・どういう理由で許可されたのか、そのとき交された「販売許可証」を拝見させて下さい。

 確かに憲法では「政治活動の自由」という人権が保障されています。だからと言って、どこかの知事さんみたいに法に触れなければ、どこで何をしてもいいというのでしょうか。

 政治的には中立公平であるべき公務員を対象に、しかも市庁舎内で勤務時間中に政党機関紙を有料販売するという行為が「正当」なのでしょうか。

 かたや、「信教の自由・宗教活動の自由」も保障されています。全国に幾百もある宗教団体が、自由に庁舎内で布教活動を行ってもいいことになりませんか。宗教新聞の購読を勧誘してもいいことになります。

 考えてもみて下さい。日本は1党独裁国家ではありません。

 共産党だけが日本の政党ではありません。直近の参院選には、12の政党(自民・民進・公明・共産・おおさか維新・社民・生活・にっぽんのこころ・改革・幸福・怒りの声・支持政党なし)の候補者が議席を争いました。庁舎内で勤務時間中に、これら12の政党がそれぞれの機関紙を有料で売って回る、想像しただけでぞっとします。異様な光景が目に浮かびます。

 熊日によると、ほかの政党は庁舎内で販売はしていません。どうしてか、政党機関紙の庁舎内販売は控えようという常識を持っているからでしょう。



共産党熊本市議らも
係長昇任したら購読勧誘
 上記文書は合志市役所内でコピーが配布されたのを入手したので取り上げた。合志市と同じ様な事が熊本市役所でも白昼堂々と行われていたのである。
 古参職員は「かつて共産党市議が多かった時は凄かったです。係長に昇進した途端、共産党の先生が、昇進おめでとうございます。今後『赤旗』を宜敷くと云って机の上に新聞を置いて行き、以後毎日机の上に乗っているものですから集金に来たら支払う事になります。安サラリーマンに新聞代は高く感じますが、断る雰囲気ではありませんでした」と語る。その後共産党市議の減少もあってか、係長級に購読を“お願いする”事はなくなったと云われる。それでも課長クラス以上で「しんぶん赤旗」を購読している者は多い。この「しんぶん赤旗」と「聖教新聞」を庁内に配布する為、熊本市は正規の開庁時間を繰り上げて開庁していたが、数年前北口市議が「特定の政党の機関紙を配布する為早朝の開庁はおかしいのではないか」と議会で取り上げた後、このサービスは止まった。北口和皇市議を庇う気は“さらさらない”が、この様に各政党の市議の不合理、横暴を議会で取り上げるので全議員に嫌われ、今総攻撃を受けている。



その存在を問う熊本のメディア
何故出来ない 知事・熊本市長批判
 本号1面に熊本市役所10階に於ける火災直後に撮った熊日掲載(平成28年12月19日)の写真を引用した。他に同様の写真はあったが、敢て熊日掲載の写真を引用したのは、熊本に於ける現在のメディアの姿勢を問いたかったからである。出火時間、損焼面積から筆者の知る限りの市民は熊本市消防局の「半断線」による出火発表を「納得出来ない」と語った。況してや報道のプロである各メディアの反応はどうか。テレビ局、新聞社の記者達から“疑問”の報道は毫もなかった。但し「個人的」には「放火の疑い」を口にする記者は居た。又「記者クラブ内ではこの話が盛り上った」と話す記者は居た。だがそれらの記者の声が報道として表に出る事はなかった。紙の媒体である新聞業界の衰退が云われて久しい。急激な読者減をカバーするには広告が頼りである。その広告も、出稿する企業が減少している。そこで景気不景気に左右されない“お役所”が登場する。熊日を例に挙げて悪いが、地元紙故に勘弁願いたい。熊本市、熊本県の広告が目立つ。「何故こんな広告をする必要があるのか」と思われる広告が多い。

 メディア側も心得たもので「どうでもよい行事」に熊本県知事、市長の写真入りで報道している。小紙が幸山前市長と秘書の池田嬢とのW不倫を報じた時に“後追い”した新聞、テレビ局はなかった。直近で見れば民進の山尾志桜里、自民中川俊直、中川郁子らの不倫が週刊誌で報道され、議員辞職や、離党に追い込まれた。所が幸山、池田のW不倫はどうか。幸山は3選され、池田は冷飯を食う事もなく、将来を約されたが如く「総務課長」の座に在る。これらの責任の一端は議会にあるのは言を俟たない。この時の議会は北口和皇議員、共産党市議を除いてオール与党で持ちつ持たれつの仲であった。即ち幸山と利害が一致していたという事だ。他方「睨まれたら怖い」と県職員に恐れられている蒲島県知事だ。酒癖の悪さは小紙が初当選直後から報道を続けた。「行政手腕や、対外的言動も“潮谷同様”」と陰で揶揄する記者は居ても1行たりとも記事になる事はない。酒乱傾向も治ったとは聞かない。「知事は酔うとチップを遣るのが好きで万札をホステスや仲居さんに渡しているんですがね、その渡し方が問題ですよ」とはある県庁幹部。この話を県政記者に振った事があるが記者は「退庁後はプライベートですから」と逃げる。飲酒相手が公務関係者であれば当然“公務”に入るのではないか。この様に新聞、テレビから首長批判記事が消えて久しい。先述した国会議員の不倫を暴いたのは全て週刊誌である。新聞、テレビは「醜聞は報道しない」とお高く止まっているが、選良たる議員の人倫にもとる行為は指弾されて当然と思うが。話を熊本に戻すとW不倫の一方は家庭が崩壊したと聞く。1男1女の子供(成人)達に心の傷が残ったのではないか。「私はあの人を信じています」と語った義父の声が筆者の耳に残っている。



ミヤネ屋
北口問題を報道
 11月10日の午後、何気なくテレビの電源を入れたら「ミヤネ屋」が放映中だった。見れば北口和皇市議の“暴言問題”である。低俗と云われる昼のワイドショーらしく、北口市議の“女親分”宜敷く怒鳴っている場面が続く。途中からだったので、前の部分は知らないが、終盤北口議員の自宅場面に腹が立った。この番組の制作は読売テレビ大阪だが、大方は地元KKTの資料だろう。北口議員の自宅は祖父が建てたものだが、番組では一言もないので北口議員が建てたと勘違いする視聴者が多い筈。そこを狙った?



党背景に無言の圧力か
ところで、みんな納得して購読していらっしゃるのでしょうか。購読していらっしゃる皆さん全員に正直な気持ちをうかがえればと願っています。
もし、支持政党でもなく、イヤだけれども購読せざるを得ない市職員がいらっしゃったとすれば、その職員はなぜお金まで払って購読されているのでしょう。その背景には、何があったのでしょうか。

その方のお気持ちを考えたことがおありですか。断れない立場の弱い人のお気持ちを、お考えになったことがおありですか。
イヤなら断ってくれればいいとおっしゃるなら、それはおかしいです。断れない何かがあるのです。私なら、「精神的苦痛を与えている」としてしかるべき所に訴えていたでしょう。
政治においては、物の言えない弱者の気持ちを思いやるというのが一番大事なのではないでしょうか。

逆にあなたが市職員であって、自分とは全く考えの違う団体の機関紙の購読を勧められ、どうしても断り切れないとしたらどうなさいますか。
論語に「己の欲せざるところを、人に施すことなかれ」とあります。
ところで、もし自民党が機関紙「自由民主」を、このような形で購読勧誘販売を行っていたらどうなっていたでしょう。

間違いなく次の日には朝日新聞を初めとして、ほとんどの新聞・テレビ、スプリングセンテンス(週刊文春)などが一斉にこのことを報道し、特集を組むでしょう。徹底的に自民党を叩き攻撃するでしょう。
見出しは、「自民党、政党機関紙購読を庁内で勧誘」「機関紙庁内販売、許される政治活動なのか」「無言の圧力で購読を強制」「市職員何を恐れてか、断れず」「市職員、泣き寝入りで購読」「傲慢な勧誘を正当化」「購読料が自民党の政治活動費に」など、おどろおどろしい文言が想像できます。

あるいは、宗教団体が同じようなことを庁内で行ったとしても、当然ながらトップニュースの扱いで大変な全国的騒ぎになっているでしょう。
共産党は、「政党交付金」を受け取っていないことを自慢しています。しかし、この「しんぶん赤旗」購読料が、共産党の政治活動資金の一部になっていることは歴然としています。
先だっての東京都知事選の山口敏夫候補の応援演説で、共産党中央委員会の職員だったという篠原常一郎という人が「党には3000人の職員がいる。みんな食わなきゃなんない。いろんなことを言って赤旗をとってもらったり…」と話しているのが、ユーチューブで見られます。
赤旗の収益は、党職員の給与にもなっているのでしょうか。

表では有権者受けのすることを言って、裏では(一般市民は全く知らない)強制的なカンパ活動にも似た購読料名目での政治活動費を徴収するという、なんともあくどい商法ともいえる政治活動なのではないでしょうか。
共産市議がおっしゃる「正当な政治活動である」、共産党の方々は本当にそう思っていらっしゃるのでしょうか。

もしそうであれば、私たち一般市民と共産党との間には「政治活動の自由」に関してのとらえ方に、大きな乖離があると言わざるをえません。
これでは、赤旗を売って政治資金が確保できても、国民が共産党の実態そのものを知ってしまえば政権獲得どころではないでしょう。
真の「正当な政治活動」とは何かという原点に立ち返って、考えなおすべきでしょう。最後に、よく知られている論語の一節を記し失礼致します。
「政(まつりごと)を為(な)すに徳を以てすれば、譬(たと)えば北辰のその所に居て衆星(しゅうせい)のこれに共(むか)うがごとし」
敬具
平成二十八年八月十五日
合志市在住 佐藤ひろし



 第48回衆院選。終わってみれば与党の大勝であった。“戦い済んで日が暮れて”みれば大泣き小池かなである。自民党は森友、加計問題を抱えての選挙戦であったが、難なく乗り切った。野党が「政策そっちのけ」で追及し続けたにも拘わらず、である。この論戦の目的は単に「安倍下し」を狙ったパフォーマンスと取ったのは筆者だけではあるまい。選挙戦で野党候補の多くはこの問題をメインに据えていた様だった。希望の党の風が止ったのは小池の「全員の受入れはさらさらない」の傲慢発言にあったのは言を俟たない。都議選で立てた50人中49人が当選を果たした。その伝でいけば「衆院選でも233議席を取って」(と云う事は立候補者全員当選という妄想)安倍内閣を倒すと高らかに宣言した。が、結果は見ての通りで、純粋に希望の党出身の当選者は1人だけだ。残りは民進などからの“流れ者”の集団。今後四分五裂は目に見えている。日本で女性の首相は20年早い。

◆所でわが郷里熊本の「自民圧勝は当然」と読んでいたがその通りとなった。但し1区は「松野が善戦したら…」と思ったが、危機感を持った自民県連の猛ハッパで木原は過去最大得票で勝負がついた。ご老体の園田、野田も揺ぐ事はなかった。3区の「入閣出来ない議員」の坂本も圧勝した。先の第4次安倍内閣組閣直前小社に「坂本の女性問題を報じた新聞を送ってくれ」と中央から希望があった。今後も坂本の入閣は絶望的である。
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