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* コラム [毒含流行論]
2012年4月号掲載
石原都知事尖閣買収を公表
狼狽えた朝日評論乱調

 4月18日新聞各紙は1面トップ記事で「尖閣諸島 都が購入」の大見出しで石原都知事発言を報道した。勿論テレビニュースもNHKを始めとして全局がトップで報道、日本の全メディア挙げての大騒動を展開した。石原慎太郎東京都知事は役者である。尖閣取得の構想を国内でなく、訪米中のワシントン、それも保守色の強い「ヘリテージ財団」の講演会での尖閣購入計画の公表である。日本政府や、国内の親中国派に反論の場を与えない。"白刃一閃"の効果を狙ったのだろう。そして、それは図に当った。日本政府の狼狽振りを見よ、反日的マスメディアは虚を突かれ、右往左往の醜態を晒した。石原知事が山東昭子参院議員を通して、島の所有者である栗原氏と昨年9月頃から接触していたのに一社たりともチェック出来なかった。正に油断である。

 第一報では島の所有者の氏名を伏せていたが、栗原氏と代理人の弁護士が堂々と名乗りを上げた為以後テレビで映像が流れ、新聞各紙も実名を公表した。紙面の都合で多くは反論出来ないが同日付朝日新聞「社説」氏には一言したい。〈しかし、現状は日本が実効支配している島だ。こちらから騒ぎ立てる必要はない〉〈日中両国民が互いに批判しあって、何か得るものがあるのか〉と宣う。騒ぎ立てるとは何か。日中両国民が批判しあってとは何か。石原知事は日本人が所有する日本固有の島を「買いたい」と云っているだけではないか。又、日本人は批判し合ってはいない、主張しているだけである。「尖閣諸島は国際法に則って日本国が領有しました」と。朝日23日付「座標軸」の若宮啓文主筆はまだ酷かった。石原氏を自民党の反共・親台湾派とののしり、右派の若手集団「青嵐会」。その幹事長となった石原慎太郎氏は…略。―上陸して灯台を建てた政治結社に声援を送り…略。―その後得た都知事の座は、屈折した思いをぶっつけるのに格好の職だったようだ…略。と、まるで"親の敵かたき"を目前にした様に激烈である。他面でも朝日は都の費用を遣うのは如何なものかと都民の声を掲せているが心配無用。一坪地主で募金を呼び掛ければ、即座に10億や15億は集りますぜ。寸土と雖も血を流してでも守る気概の国民は多い。
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