先輩アナを後輩アナが「いじめ」
フライデー電子版で報道
裏付けなく「たれこみ」流す
知人が電話で「フライデー電子版に熊本民放局の女子アナのいじめが出ているがどの局か知っているか」と訊いてきた。小社には2、3カ月前に情報が寄せられていたが「女子アナの確執だろう」と放っていたのである。民放の社名を教えた後パソコンを開いてみるとほぼ小社に寄せられた内容と同じ記事が出ていた。他の情報も得ていたので取材に動いた所、フライデーの記事が偏向していると感じたので報道する事にした。両名の実名をイニシャルにしようと思ったが、フライデーに倣ってABとした。
被害者とされるAは私立高校から県外の大学に進み、KABの入社テストを受けて合格。アナウンサー希望であったが同社の場合総合職として採用するので最初は営業に配属された。1年程経った頃アナの欠員が出たので報道制作局に移り、先輩アナFらのアナを埋めてアナウンサーとなった。加害者とされるBは県立高校から県外大学に進学、同大を卒業後大分放送に入社した。同社でアナウンサーとして勤務していたが2、3年前KABが総合職を募集した際受験して合格した。大分でのアナ経験を買われ、すぐ報道制作局に配属された。同社中堅社員は「Aはアナ歴8年程で年齢もBより上なので先輩に当ります。Bは当社に入社して3年前後でしょうか。アナ歴だけ見るとAが8年近い大先輩になりますが、Bは大分で3年程の経験があるのでそう見劣りはしません。アナとしてはBの方が人気があるようで、夕方の『くまパワ』など2人が交互に出演したりしますので競争心が生じるのかもしれませんね」と語る。
小社に寄せられた“いじめ”は以下の通り。「BはくまパワのMCで、ある日の公式のインスタライブでAの机を漁り、『やめて』と云うAを無視して『資料が山積み~!、マグカップも2つある~!。食べかけのお菓子が開けっ放しで置いてある…』等を視聴者に見せた」「番組のシミュレーションの際、出演者やスタッフが居る中でAの物真似をして周囲の笑いを誘った」「番組の公式インスタでAと曜日毎にキャスターを担当する男性アナの写真ばかりを上げAが無視されている」「7月20日の『くまパワ』にWANIMAが出演したがAのタグ付けをわざとしなかった様だ」「1年で打ち切りになったからし蓮根の『ヨクバリ』の中でBが『嫌いな人の机の引出しに私の髪の毛を20本切って入れた。怖がれば面白いと思った』と笑いながら発言している」等々である。KABの古参社員にも訊いたが「うちは女子アナが少いのでBが入社後Aが先輩らしく指導したりして2人の仲は良好だった。その頃古参アナのFが2人の上に居たが、Fが東京支社に異動した後、互いの我が出だしたのではないか。端から見てBがAをいじめている感じはないが、Aは自己主張が強く周囲から孤立気味だ。Bも目立ちたがりで、あざとい所も見られる。どっちもどっちといった所ではないか」と冷めた目で2人を評していた。Aは正義感も強いようだが自説に拘わる傾向から周囲から敬遠され気味で、社内外でBの方が好感されている。それに慢心してAを先輩扱いしなくなったのかも。Bはフライデー報道後Aに謝ったが、社の対応を含めAの怒りは治っていないという。因みに同社は喧嘩両成敗で11月1日付でABの両アナを他部門に異動させた。
KAB
綱紀弛緩・パチンコディレクター
夫婦(めおと)幹部が編成牛耳る
KAB熊本朝日放送の社内が揺れている。先述した女子アナ2人が現場を離れ、あと1人のアナは産休中。加えて“略奪婚”の妻が編成部長で夫が東京支社長といった関係を悪用、二人で思い通りに事を進めているという。例えば夫のS東京支社長が支社で結論出来ない案件を本社に上げてくる。本社ではそうした営業物件を考査検討する訳だが、結果的にNGとなっても妻のW編成部長が通すのである。「これでは考査する意味がない」とは関係者の話。
本社内でもWは夫の地位を笠に着て、「無理筋の話を通すが同格の部長クラスは見て見ぬ振りをしている」と語る社員も居る。(夫のSは今春執行役員に昇格)。二人に加え不評なのが制作部のDプロデューサーである。Dは副部長クラスで10名前後のリポーターを管理する立場にあるが、大のパチンコ好きで知られている。パチンコ屋通いで社内を留守にする為「レクで集った人達を待たせる事もままある。パチンコで本来の仕事に遅れが出るがそれを残業してやる。残業代もかったり付けていますよ」の声も聞いた。Dのパチンコ通いと不当な残業代も総務部は把握したにも拘わらず、会社は何らの処分も行いきらないのである。その一つには部長との親密さを挙げる社員も居た。
「Dは何かと権限をかざすので陰では批判するが、面と向って抗議の声が挙がる事はない。Dに睨まれると仕事の邪魔をされたり、リポーターは干されたりする。10年程前に入社した新人がDの扱いに耐えきれず辞めた」とも聞いた。日頃も自分の気に入ったリポーターを多用しており、女子リポーターは2人がよくくまパワに出ているようである。「彼くらいのプロデューサーになると全体を見て人を使わなければいけないが、自分のお気に入りを多用していて公平性がない」など悪評が多い御仁である。KABについては、かつて小紙が常務の息子と共済組合理事長の娘の“交換”人事を報じたが、その時の処分が3カ月の減給で済んだ甘い企業体質が今日の弛みを生んだと云えよう。
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