熊本県民新聞 WEB版
本紙の信条

トップページ
コラム
バックナンバー


■ 発 行 所 ■
〒861-8034
熊本市東区八反田1丁目14-8

発行者:福島 宏

電話:096-234-8890
FAX:096-234-9883


*
壮大な目眩し完成予想図を見よ
熊本市の財政を潰す幸山政史

厖大な無駄遣いとなる桜町地区再開発・施設完成予想図(熊本市提供)



 日本の財界の要である経団連会長の米倉弘昌(住友化学会長)の任期満了による退任が決った。これで「狆くしや」面をテレビ画面で見なくて済む。以前にも米倉会長については媚中派財界人として書いたと思う。元もと筆者に経団連会長を論ずるなど大それた気持は毛頭ない。日本の経済界のリーダーとして遠くから眺めていたが、米倉が会長に就任後は「こんな男に日本経済の舵取りを任せていてよいのか」との思いが強くなった。米倉経団連が誕生したのは平成22年5月、民主政権誕生の直前であった。会長就任当初から中国で事業展開している住友化学の米倉で大丈夫かの声が挙っていたが、案の定というべきか、米倉は中国に擦り寄る姿勢を明確にした。

  それが証明されたのが平成24年秋の訪中である。米倉は現地での記者会見で「中国がこれ程問題視している尖閣諸島について日本政府が『問題としていない』と云うのは理解しがたい。われわれ民間の交渉なら通らない話だ」と中国側に立った発言をした。常々「中国通」を自認し、尖閣を巡って日中が対立している状況を打破しようと試みたのかもしれないが、この発言がまともな日本人の反感を買った。その頃安倍総理が次期政権で「大胆な金融緩和を行う」と公表したのも批判した。更に安倍政権が誕生後の「三本の矢」についても批判した。所が、安倍首相の座が確固としたと読んだのか、以後「アベノミクス」支持を表明した。こんな変節漢はさっさと表舞台から消えて当然であろう。尤も後任の榊原新会長は米倉の意に添った人事とも見られており楽観出来ない。



 1面の桜町再開発の大いなる愚の構想が如何にして作られたかを検証してみる。
 遠因となったのが九州産交鰍フ経営破綻である。同社は岡力男氏が「馬車曳き」から一代でバス事業県内一の座を築いた。しかし二代目社長に就いた力男氏の長男陽一氏はボンボン育ちの好人物。社長就任後、茶坊主7人(総務部長ら)が、自称7人の侍を名乗って毎晩麻雀卓を囲み、高級クラブに繰り出す始末であった。それでもバス路線の売り上げは順調であった。しかし、バブル期に入ると金融機関の甘言に乗り、不動産や金融商品に手を出し、都市銀行数行から数十億円を借入れた。これが致命傷になって平成15年3月期決算で債務超過となった。産交側はこの年、国が策定した産業再生機構に支援を求め、選定第一号として認定を受けた。再生機構指導の下、二年後に黒字経営に転じた為、再生機構は新スポンサーを募った。応じたのが再春館製薬所を主軸とした地元企業連合。これにエイチ・アイ・エス(HIS)が加わった。入札の結果、HISグループの1株228円に対し地元グループ(再春館)は185円であった(地元企業代表談)という。一説では「HISの沢田秀雄会長が『政府の観光立国推進戦略会議』のメンバーだったので再生機構側の情報を得ていたらしい」とか「地元グループが再春館主体の為結束力が弱く、それを機構側に読まれた」等の怪情報が流れた。HIS側は機構の持株に加え、TOBで買い付けた株の合計で95%前後を取得した。この内約を地元企業に配分、協力を仰ぐとしたが、HISが株取得後僅か半年後の譲渡価格に59円上乗せした事で地元企業が反発、株購入を中止した企業もあったが、結局はHIS側の云い分が通ったと云われる。

 この前後に地盤沈下が続く花畑、桜町の賑わいを取り戻したいとして桜町地区の事業者らが「熊本城下のまちづくり協議会」を立ち上げた。この連中の希望(案か)は「熊本城から辛島公園までをシンボル通りにして、新市街からの客を呼び込みたい」というものだ。そこで浮上したのが、市が手入れもせず、入居者任せで寂れる一方だった産文会館である。この辺の事情を熊日が平成18年5月4日付で「産文会館 開館25年の悩み」の見出しで報じている。「市産文会館の見直しを求める声が強まっている。昨年3月末に出された包括外部監査は『公的な会館としてのニーズは薄れた』として事業内容の見直しを強く要求。周辺のまちづくり団体などは中心市街地活性化の観点から『新市街と交通センターをつなぐような集客施設に転換を』と声を上げる」「これに対し、市は会館の将来像を描けないまま、空き店舗の"穴埋め"に躍起だ」と書く。以降の記事によると、市は市民ニーズの高いものを入居させて事業内容を転換しながら活性化を図る」として、地下一階をチャレンジフロアとしたが入居は二人だけ。発想の貧弱さは正に"お役所仕事"である。その年の暮れ、同館地下の灯油貯蔵タンクからの油洩れが発覚した。現場を見た市議の一人は「油臭くて地下に長く居れなかった。こんな状況を見落していたのは市の怠慢だ」と語っている。

 これとタイミングを合わせた様に、雇用促進事業会梶i島田俊郎社長)が「花畑地区開発計画」を公表した。この案に乗ったのが幸山政史市長である。島田社長は済々黌の先輩に当り、市長選初出馬の時から幸山を推した仲であり、島田の案に乗ったものと思われる。当初案、経緯については、小紙平成25年2、3月合併号で報道しているので一部重複するが改めて述べる。雇用促進事業会(以降事業会と称す)は島田氏が昭和57年に創業、以来右肩上がりに業績を伸ばし、九州全域に支店を設立した。波(調子)に乗って平成17年関東に進出したが、リクルートの厚い壁に阻まれて撤退した。この時「求人情報誌だけでは将来に限界が来ると悟った」(周辺者談)として花畑地区の開発に着手したと云われる。

 当初案は事業会が取得したガソリンスタンドと隣接するビル二棟と産文会館跡地の合計4、800平方rにホール、劇場、商業施設など複合ビルを企画した。調子に乗った(かどうかは分からないが)島田は花畑公園北側の日本たばこ産業跡地など2、600平方rを買収し開発エリアを拡大した。幸山市長は同地に産文会館ホール(700人収容)の代替ホールを建設するとして、平成20年9月の記者会見で公表した。その際NHK熊本放送局も同建物に入れる案も示した。所が、この年の8月アメリカでリーマンショックが発生。世界経済は急降下したのである。バブル末期の高値で同地を購入した事業会は早速資金繰りに行き詰まる事になる。事業会に泣きつかれた幸山は、当時の企画財政局次長の高田晋(現副市長)に命じ同地の売却を三井不動産鰍ノ打診させたが体良く断わられた事は前にも書いた。この頃まで島田と幸山の仲は順調であった。



桜町地区再開発
唐突に幸山市長参入決断
 熊本市と事業会などが立ち上げた花畑地区再開発に前後してHISグループ傘下の産交ホールディングスが「桜町地区再開発」を公表した。平成20年6月、資本金3、750万円で「熊本桜町再開発準備株式会社」を設立、社長にはHISグループ部長の鳥井一治が就任した。熊本市は同地区の開発に計画段階から同調、熊本市が平成18年に策定した「中心市街地活性化計画」にも適うとして支援を約束した。市は当初案として、3千平方r程度の多目的ホールを予定していたが、花畑地区にNHKと共同開発を予定していた複合ビル案が崩れた為急遽予定を変更、コンベンション施設の大規模化を図った(平成25年初旬までコンベンション施設と市もメディアも呼称していたが、その後政府観光庁が使いだしたマイス〈別項参照〉を呼称するようになった)。

 即ち桜町複合ビルの1階から7階までを使い、最上階に2,300人の固定席を備えたメーンホールとし、1〜3階に展示ホール、多目的ホール、会議室(国際会議に適応する同時通訳室付)等。4階に2,300人の観客席を備えたメーンホールを計画。このホールはステージ正面の床が上下する様になっており、500席の仮設席が出来、更に両端に100席ずつで合計3,000席が可能な設計になっている。問題はこのマイス施設の完成で熊本市の中心市街地が活性化するかどうか、市の予想通りの集客効果が上がるのか、である。

 この点について熊本市は、関係方面に向けた「熊本市MICE施設整備基本計画(素案)」と題した冊子を作成配付した。この中でMICE完成後の「想定催事件数、経済波及効果算定結果」として「学会・国際会議28件」「総会・大会52件」「展示会(フリーマーケットを含む)、イベント79件」「2,300人程度収容のツアーコンサート38件」総計197件、利用者数87、400人、経済波及効果16、795百万円と、「捕らぬ狸の皮算用」を弾き出している。幸山市政になってからの目玉は「熊本城と一体となった観光客の誘致と市街地への回遊性」であった。熊本城の入園者は、本丸御殿が落成した平成20年度は222万人と過去最大を記録した。これを受けて幸山は「熊本城年間入園者数200万人」の目標を掲げた。が、21年度171万人、22年度144万人と2年連続して減少した。熊本城来園者を誘客するとした城彩苑は効力を発揮しないまま低迷、今回計画中のサンロードに希望を繋ぐ。MICE成功率は10%未満と断じておこう。



雇用促進事業会
資金繰り詰まり開発を断念
 三井不動産鰍ヨの打診が不調に終った前後、事業会は花畑地区の再開発を断念、所有地を熊本市が買収する様持ち掛けたと云われる。勿論受入れられる筈もなく、資金繰りは行き詰った。その結果、花畑公園北側の用地をNHKに売却した。これを受けて幸山市長は花畑地区再開発を断念、一帯の緑地化案を立てた。その上、当初再開発ビルを予定していた4、800平方rの土地の内、事業会は駐車場として使用している土地1、900平方rは「売らない」となった。結局産文会館と隣接する2棟のビルを市が買い入れて解体、約2、900平方rを公園化、"多目的広場"として整備すると公表した。花畑公園と交通センター間の市道をシンボルロード化して一体化する案の様である。

 県内メディアが既報の通り、産文会館に隣接する二棟のビルの買収価格は15億円である。これに解体費を加えて得られる土地が僅か604平方rである。産文跡地と併せてやっと約2、900平方rにしかならないのである。事業会が駐車場を手離さないのは日銭が上がるから。年間売上げは1億数千万円に上ると云われ慌てて売却する必要はない。従って当初の計画案でも公園(緑地)化しても中途半端な広さしか確保出来ない。幸山市長はこの空間をイベント広場と名付けて「新市街からの人の流れを桜町地区に呼び込む重要な位置」と定義しているが、正に笑止千万「花畑再開発の失敗」の続編を続けているだけである。

 この案について平成24年7月9日開催の「中心市街地活性化特別委員会」で紫垣市議は「開発が手詰りの状態だ。いっそのことA地区(産文周辺)を市が買い上げて更地にし、ニューヨークのセントラルパークみたいにイベントをしたり、出店できたらよい」(要旨のみ)とまるで幸山市長の思いそのままの発言をした。セントラルパークが聞いて呆れる。





実力だけの昇任は無理
縦社会の弊害消えず
 JA熊本中央会が会館改築に向けて愈々動き出した。10年前から構想が練られ、数年前地元紙が近く工事に着工と完成図面まで掲載して報道した事もある。が、この時青写真は全く出来ていなかったのである。こんな空振りが出るのも、広報発表に何の疑問も抱くことなく記事にする習慣が身についているからか。

 当時小紙はユニティーファーム叶ン立疑惑を報道した。この取材過程で「園田俊宏JA中央会長(熊本県農業協同組合連合会)の黒い人脈と農協の私物化」の情報を得ていた。その中の一つが「農協会館の改築」であった。この時の案では、地下1階、地上10階、延床面積約10,000平方r(約3,300坪)、総工費42億円と云われていた。工事は、JA鹿本の本所ビルを造ったM建設が請負うと聞いた。これをJA三井リース(組合リースと三井リースが合体した)から38年間のリース賃貸を受けるというものであった。総支払額は100億円に達すると見られていた。この建築費(正確には42億3千万円)を坪単価にすると140万円前後になる。それから2年余、やっと発注の段取りが出来た様である。工事着工は今年4月を予定していたが価格面で折合いがつかなかったとかで7月着工に決まったが、これもまだ流動的である。と云うのは、以前小紙で報道したと思うが、園田会長はM建設との間で42億3千万円で契約が成立(仮契約を結んだ、いや結んでいないの両論あり)していたと見られるが、その後の建築資材の値上がり等で業者側が契約辞退したらしい。業者側は3割増しを求めたと云われるが、正確な金額は不明である。JA幹部の一人は「JA単協が各2億ずつ出せば自主での建築費は出る。それを云っても園田会長は受入れず、独自のリース案をゴリ押ししている」と語る。

 新設計では、建築費を抑える為天井高を低くして予定通り地下1階、地上10階で床面積は変らないと見られている。入居するのは、中央会を始めJA各連合会などであるが、農林中金の一部が入れない恐れがあるという。坪単価は120〜145万円と云われているが、園田会長が詳細を話さないのでJA幹部にも実態を知る者は少ないと事業の不透明さが指摘されている。



改築後家賃10倍に?
  まだ正式に決まった訳ではないが、改築した新ビルの家賃を「8〜10倍にする」と云ったとか、云わないとかJA各団体に衝撃が走っている。この様な不合理が実現するとは思われないが、若し実施されたら「収益の半分以上が家賃に消える」と云う連合会幹部も居る。TPP問題が不透明さを増しつつある昨今、各農協は生き残りを懸けた将来像を構築している中で、子孫に多額の負債を残す園田会長の手法に疑問を抱く組合幹部も多い。しかし、自ら手を挙げて会長選に出ようとする意欲を持つ組合長(理事)が殆ど見られないのは残念である。農業経営者の美徳か「争ってまでやりたくない」の声もあるが、独断専行型の園田中央会長5選は阻止すべきではないか。聞けば、数年前、坪単価140万説が流れた時、東京新宿に農協関係のビルが建ったが、坪単価は80万円であったという。38年リースでどれ程多額な"無駄金"が遣われるか、JA関係者は考慮する必要がある。

小紙が報道した高森町のユニティーファーム鰍ヘ1億数千万円の負債を抱え、にっちもさっちもいかない状況下にある。6月27日開催の総会と中央会長改選に今後の熊本農業の存亡が懸っていると云ったら云い過ぎか。



理研・小保方晴子
天は二物を与えなかった
 1月30日付英科学誌「ネイチャー」で、理研を中心とした国際チームが発表した「STAP細胞の産生」は全世界に衝撃波となって展った。加えて研究チームの中心は可憐な若き女性とあれば日本のメディアが放っておく筈はない。報道は加熱し、女性博士の研究室で割烹着で"実験"(やらせ)する姿を連日連夜ニュースに流した。筆者は女性博士が余りにも若い事に違和感を感じたが、それも一瞬。物覚えの悪い筆者が一夜のニュースで小保方晴子なる名前を心に刻んだのである。テレビニュースのカメラは小保方の可憐な顔をアップで何度も流し、割烹着姿を映し出した。新聞各社も「世紀の大発見」とか「山中伸弥京大教授のiPS細胞を超えた」とヒートアップ。だが日本中を沸かせた"世紀の大発見"は2週間前後で疑問符が打たれた。海外の研究者から「小保方論文でSTAP細胞は産生出来るのか」の声が挙り、メディア報道に冷水を浴びせた。以後問題点が次々と浮上、小保方は姿を隠した。加えて小保方は弁護士を表に出し反論を試み出した。この弁護士の出現に異を挟むメディアはなかったと思う。

 科学者たる者、自身の研究が否定若しくは非難された場合、研究結果を実証して見せれば済む話である。筆者は「今何故弁護士か」の思いを消し去る事が出来なかった。そして2カ月後の報道関係者との会見である。筆者は、この会見で小保方が「STAP細胞はあります。私は200回実験に成功しております」と発言したこの一言で、筆者は小保方が「世紀の大ペテン師」と思うに至った。世界初となる偉業である。実験成功の一度目は「えっ」で、以後同じ実験を行って2、3回成功すればそれで充分ではないか。逸る心を抑えて論文を書き、世間に公表するのが"普通"の科学者であろう。小保方さん、200回は多過ぎます。2回位にしていた方が人は信じるものです。で、筆者の次の疑問は「何故虚偽の発表を行ったか」である。公表すれば世界中の科学者が再現実験を行うのは理の当然で、化けの皮が剥げるのは時間の問題だ。当初「こんな美女に素晴らしい頭脳を与えた神は不公平だ」と不満を覚えたが、やはり天は二物を与えなかったのである。



工藤山都町長
法廷で不倫認める
 4月下旬、熊本地裁である民事裁判の証人尋問が行われた。証人として証言台に立ったのは山都町長工藤秀一氏とその愛人とされたC子である。筆者はこの裁判に全く興味がないので初回から傍聴はしていない。従って審理の経過や、当日の廷内の状況については傍聴した町民からの伝聞であるとお断りしておく。損害賠償を提訴したのはC子の元夫U氏である。小紙が平成25年4月号1面で報道した「工藤町長と町職員C子のラブホ通い」を"証拠物"として提出、熊本地裁も証拠採用している。元夫のU氏は、これまでも小紙で触れたが、人の善い気弱な人物、養子という事もあってC子が工藤町長の子を妊娠した際離婚を迫られ家を追い出された経緯がある。そんな気弱な人物が損害賠償を単独で提訴出来る筈もなく、前町議の本田忠次氏に相談(一説では本田忠次氏が焚き付けたとも)したと云われる。

 こうした経過でこの日の証人喚問となった訳だが、証言台に立った工藤町長、C子は小紙の報道記事の内、2人が病院駐車場で落ち合った事、ラブホテルに入った事は認めた。しかし「ラブホに入ったのはC子の身の上相談に乗る為であった」と男女の関係は否認したという。病院で落ち合った場面、ラブホ駐車場の町長の車(小紙報道後すぐ入替えている)は写真に撮られているので否定のしようがないので認めざるを得ないのだろう。だが不倫関係は記者が室で目撃しない限り証明は出来ない。弁護人と綿密に打ち合わせた上での嘘証言であろう。この工藤証言を裁判官が認める事は99%ないであろう。過去に似た様な案件の裁判を見分しているが、勝訴となった例はない。苦し紛れの弁明であろうが、ここは潔く認めた方が裁判官の心証も良いのではないかと思うのだが…。所でU氏側が"証拠物"として提出した小紙(平成25年4月号、同26年1月号)だが、ミニ紙と雖も著作権はある。だがU氏側からは一言もないまま今日に及んでいる。一言あって然る可きではないか、U君、本田君。判決云い渡しは7月中旬、判決内容次第で工藤町長の責任問題が再浮上するのではないか。小紙報道を「捏造記事、写真は合成」と誹謗した町長派の連中がどんな面をするのか、今から楽しみにしている。



悪意で小紙を誹謗
中年女よ覚悟せよ
 工藤秀一町長不倫報道第2弾の後、山都町在住と思われる女から一通の手紙が届いた。通常この手の非難は無視するのであるが、この女が書いた内容にむかっ腹が立った。工藤町長支持か、身近に居る女と思うが、この女、大分間抜けだろう直筆で書いているのである。特徴のある文字が幾つかあるので判決後の報道で明示しよう。すぐ誰か分かる筈。筆者はどうでもいいが町民にバカ女と知って貰いたいと思っている。



熊本市が喧伝する
「MICE」について
Meeting  企業、業界団体のセミナー、会議等
IncentiveTravel  企業の優秀な従業員の研修旅行等
Convention  学会や団体の総会、国際会議等
EventExhibition  展示会、見本市、宣伝活動、スポーツイベント等

上記の頭文字から作られた造語で、平成20年頃、外国からの観光客を倍増させようと観光庁が力を入れる為に使用されだしたとの説がある。



不倫市長11年を検証する
桜町再開発・命取りになるか
 幸山政史市長の任期は今年12月2日である。現在の所、有力な対抗馬の名前はない。再選時自民党は佐藤達三氏を立てたがWスコアで敗退した。幸山は若さとフレッシュさが売りで、一般市民、特に中年御婦人層の人気が高く、幸山を「有能な市長」と評価していると聞く。幸山市政の実態はそんな甘っちょろいものではなく、独善的で部下の忠言にも耳を藉さない頑固男である。例は悪いが、本紙が曝露した秘書係長池田由加利とのW不倫の一事を見ても、議会で追及された際「事実無根」と逃げ回った。3児まで得ている自分の妻と不倫相手の夫に対し普通の男なら"罪悪感"を持つだろう。それが5年?に亘って不倫を続ける神経は並の男とは違うと云っていいだろう。

 本面に載せた小紙平成20年9・10月合併号は、熊本市職員を始め、多くの市民に衝撃を与えた。この号を読んだ市民、読者の多くが「まさか」と思ったという。筆者にしても、幸山が不倫をしていると聞いた時「あの真面目な男がまさか」であった。不倫の噂を耳にしたのが平成17年夏頃であった。幸山が市長に初当選したのが平成14年である。当選後直ぐ池田由加利を秘書係長に登用した。この時まだ2人の仲はトップと部下の関係であったと思われる。筆者は不倫報道第2弾を書く為熊本市に市長の出張と同行秘書の情報開示を請求した。その結果は報道済だがここに復習する。

 平成14年12月市長に就任した幸山の出張日数は平成15年1年間に限ってみると11回の東京方面の出張があった。1月単身、2月、4月、6月までは男性秘書が随行した。7月初旬は男性秘書であったが、7月16〜17日の1泊2日の出張で初めて池田を随行させた。以後27回に亘って1泊2日、2泊3日等の出張に随行したのは池田であった。不倫報道第2弾でこの事実を報道すると殆どの読者が県民新聞の報道は正しかったと認識した様である。当時多くの読者から「これは公費を遣った不倫旅行ではないか」「こんな市長はすぐ辞めさせろ」等の声が寄せられた。

 小紙報道後、市議会に於て共産党議員や自由会派の北口議員が「県民新聞の報道は事実かどうか。事実でなければ告訴すべきではないか」と幸山を追究したが、幸山は「事実ではない、事実ではないので告訴は致しません」と宣った。筆者はこの幸山の議会発言を信じ、蒲島知事の「女の噂」を書いたら「事実無根の事実を書いた」として訴えられている。どうしてくれますか幸山殿(笑)。

 不倫相手の池田は県立女子大出身の才媛、市採用試験ではトップの成績を残している。採用時は"優秀な人材が配される広報課"に配属された。当時を知る上司が「あの池田が不倫をしたとは信じられない、優秀な職員だったのに」と絶句したのを覚えている。俗論に「上半身と下半身の人格は別」という言葉があるが、幸山と池田にも当て嵌まるのであろうか。

 所で市議を始め一部市民の間で「幸山市長は妻と別居、或いは別れた」との噂が流れているが、その様な事実はなく単なる風評に過ぎない。池田由加利も「夫と離婚している」と某市議が断言したので裏付けをとったが事実無根で、夫と一つ屋根の下に暮らしていると分かった。実げに恐ろしきは人の口である。



桜町再開発
幸山市長は何故突っ走る
 花畑地区再開発が挫折した後、急に幸山はマイス構想を表明し、一企業を支援する事になる桜町地区の再開発に舵を切り出したのか。市幹部や有力市議に尋ねても明確な答は返って来なかった。幸山自身の発想によるものか、誰か黒幕が居るのか、幸山は市長就任時「ガラス張りの市政」を謳った。事実ガラス張りの市民相談室を作ったが「市長が市民の声を直接聞くと支障が大きい」として短期間に終わった。本面左上に揚げたのは、幸山が市長選に初出馬した時のチラシである。見れば分る通り「アクアドームくまもと」と「熊本市現代美術館」を槍玉に挙げている。丁度その両方を併せた金額が投下されるマイス構想だ。初期の公約は何処へ行ったのか。清廉潔白を売りに当選を果たした(実際は汚れ役を父と兄が担った)にも拘わらず、熊本市民の将来に大きな"つけ"を残すような箱物作りに走り出したのか。甚だ筆者には疑問に思えるのである。又、本来はチェック役であるべき市議会が一部議員を残してこの案件に賛成している事の不思議さ。次号以降も糾弾したい。
(敬称略)



幸山初出馬の時に配布されたチラシ



市民に大きな衝撃を与えた本紙平成20年10月20日号「不倫暴露」の紙面



 幸山市長が未知数に向って危険な賭けに出ているが、一般市民は勿論、市議達に何の危機感も見られない。無理に無理を重ねて実現した政令指定都市だがそのメリットを感じている市民が何人居るのか。合併の餌に釣られた周辺3町の町民から早くも「合併しなければよかった」の声が挙がっている。何れ「市の周辺部」としての悲哀を味う事になるだろう事は火を見るより明らかである。幸山市政11年の実績は他に何かあるのであろうか。頭でっかちで、親の地盤を継いで県議になり、タイミング良く市長選に立ち当選しただけの男である。市政への夢や熊本市への愛着も感じられない"若造市長"でしかなかった。次号以降も桜町再開発阻止と4選阻止を願って報道を続けたい。今年2月に市議会最大会派の自民党が早々に幸山支持を打ち出しているのも理解出来ない。お互い持ちつ持たれつの関係が生じたとも見えるが、殆どの市議はそれを否定する。尤も小紙に都合の悪い部分は知られたくはないだろうから本音を語っているかどうかは別である。山都町の工藤町長が民事裁判で追い込まれている。町長の証人喚問の日は町民で法定は満席だったらしい。来週次号だします。
*
  * *