最近公務員の飲酒運転による事故や、酒気帯び運転で逮捕されるニュースが途切れな
く続いている。それに並行するかの様に学校教員、警察等によるセクハラ、猥褻行為ニュースも豊富だ。
本紙の信条とする「公務員から失われつつある公僕精神を取り戻し」に空しさを覚える。
国民の税金によって賄われている公務員は、自ずと身辺に気を配り亭と難も法を犯してはならない。
酔っ払って車を暴走させ行楽帰りの家庭が乗った車に追突、幼い三人の生命を奪った福岡市職員の男。
報道によれば福岡市への採用は昨春との事で、以前から酒好きだったらしい。こんな男がどうして職員として登用されたのか。
登用後一年余で大福岡市のイメージをこれ程迄に失墜させられ、真面目に働く職員はたまったものではなかろう。
世上よく云われる言葉に「人間の上半身の人格と下半身の人格は別だ」があるが、この男は上半身の人格も無に等しかったのであろう。
警察官、教員、税務署員は昔から「助平で只酒が好き」と云われて来たが、この俗説は現
代にも生きていると云っても過言ではなかろう。
勿論、多くの職員は真面目に働き自身を律しているのは言を俟たない。
全職員に対して一定の方則で数%の不心得者が存在すると云われるが、公務員でそれが目立つのは「問題を起さなければ解職が出来ない」という現在地公法、国家公務員法に守られているからである。
元大学教授の植草は、「ミラーマン」と蔑視されていたが本人は「警察の意途的逮捕」
と訴え、この云い分を採り上げた雑誌があったのにはあいた口が塞がらない。
その後前の罪より重い強制猥で捕ったのは御受嬌である。次は長崎県警捜査二課長氏である。
聞く所によるとこの二課長は普段は真面目なタイプだが「酒が入ると乱れる」らしく、
民放の女性記者にセクハラを敢行、準キャリアとは云え三十八歳で将来を棒に振ってし
まった。
元来我国は飲酒による行為に寛大な所があった。
しかし、人権意織の高まりもあって酔っていたから、では済なくなって来た。
アルコールは理性を麻痺させる、故にストレスから逃れようとして飲酒を求め、結果的には自滅の道を歩くのか。酒が旨い秋だが心して飲め。
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