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5月掲載 : 伊藤長崎市長銃撃事件 政治テロ説を撤回せよ
統一地方選後半の選挙戦の最中の4月17日夜、伊藤一長長崎市長が暴力団幹部に銃撃され死亡した。
相手が四選を目指した現職市長であり、前市長の本島等も右翼団体員に銃撃されている事もあって各メディアは過剰≠ニも云える報道合戦を繰り広げた。
事件は4月17日午後7時50分頃発生したにも拘らず、翌18日の熊日には「よみがえる17年前の悪夢」「後絶たぬ政治家へのテロ」の見出しで、この事件が恰も政治目的をもって決行された「テロ」と断じている。
中見出し「民主々義への攻撃」「与野党幹部銃撃非難の声明」として与野党幹部の談話を掲載している。
朝日は、取材、編集、印刷の地理的不利から、18日付朝刊は事実関係を報道するに留ったが、19日からは「政治テロ」一色の報道であった。
第三者から見れば常軌を逸した報道と云っても過言ではない程、単なるヤクザの捨鉢な行動を報じ続けた。NHKテレビを始めとする民放各社も同様であった。
テロを辞書で見ると「テロ、テロリズムの略」とありテロリズムを索くと「政治目的のために、暴力あるいはその脅威に訴える傾向。 またその行為。暴力主義」とある。
今回の伊藤一長銃撃に思想背景や、政治色の裏付けもないまま「テロリズム」による銃撃と位置付けるのには多くの無理があると思える。
地元の事情に詳しい人物の話によれば、長崎市に在る暴力団で山口組直系は犯人が所属していた水心会だけである。事件当日、水心会々長は他所に行っていて福岡空港に帰着。
その後、テレビ報道で事件を知ったが、他団体の行動と思って、その団体幹部に電話を掛けたという。そこで実行犯が城尾容疑者と知って急遽長崎市に戻ったのが実情の様である。
この事から見て組織ぐるみでない事は勿論、伊東市長を襲撃する事すら知っていなかった筈である。
民主々義への挑戦とメディアは叫ぶが、犯人にその様な意思があったとの裏付けはあるのか。
長年患っている持病に加え、資金源の涸渇が今日の犯行に走らせた一番の原因ではないか。
日本の民族派を貶めようとする左翼陣営と、メディアが事実をねじ曲げ「政治テロ」と位置付けた報道こそ民主々義に反するのではないか。
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