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5月号掲載 : 映画「靖国」に助成金文科省の莫迦がした事
3月から4月に掛けて支那人の映画監督李纓(リイン)が制作した非日映画「靖国・YASUKUNI」の上映を巡って世論が沸騰した。
嚆矢となったのは週刊誌。「反日映画『靖国』は日本の助成金750万円で作られた」の報道である。前後して稲田朋美衆院議院らが「文化庁所管の日本芸術文化協会が行った750万円の助成は適切かどうか」を判断する為、映画を見たいと文化庁に申し入れた。曲折を経て国会議員を対象に試写会が催された。
感想は各議員の基礎的思想に左右されると思うが、稲田議員は「この映画は日本の映画ではない」とばっさり。助成の要件として(1)日本映画であること。(2)政治的、宗教的宣伝意途がないこと、を満していない。映画の共同制作者は二つの中国法人(団体)で、総指揮者、監督、プロデューサーは全て中国人である。靖国のテーマは政治性が強い。メーンは小泉元首相の靖国参拝と靖国神社を訴えている原告たちで、架空の出来事である百人斬りと靖国刀が結びつくが如き映像作りを行っている(要旨)と結論している。
例の如く、メディアも左寄りの朝日を始め共同の流し記事を殊更アップした地元紙熊日。特に熊日は4月4日付「識者評論」に新右翼とかつてもて囃された一水会最高顧問の鈴木邦男を評論家として登場させた。中で鈴木は「僕は四十年間愛国運動(右翼運動)をやって来た、その僕ですら『反日』『売国奴』と云われる。
中略。
国会議員も騒いだ。そうすると右翼はこれを『天の声』だと思う以下略。」その後で右翼擁護論が続き、日教組大会を断ったプリンスホテル問題に入る。「日教祖は勇気をもって右翼に訴えればよかった…以下略。」この程度の論評が鈴木の精一杯の出来である。心ある民族派はとっくの昔に鈴木を「民族派ではない」と断じているし、左翼系出版社の代表も、鈴木について尋ねた筆者に「あれを右翼とは思っていません、タレントですよ」と語っている。
朝日新聞もずるい。4月4日付で李に大きく紙面を割き、匿名の右翼数人に低次元の靖国論を語らせている。何故李並みに一人の識者を当てなかったのか。小林よしのりでもよかったよ。筆者はこの映画は見ない、ヘドが出るから。
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